就職商法とは、就職情報誌、求人誌などで求人を募り、就職しようとする人に対して、採用する条件として自社商品の購入を求められたり、就職した人に対して、「自社商品を販売するためにはまずは自分で試してみる必要がある」などという理由をつけて、商品を購入させることを目的とした悪徳商法です。
着物や下着、化粧品などの高額商品が多く、数十万円〜百万円程度の高額ローンを組ませた後、到底達成できそうもない販売ノルマを課して、新入社員はノルマが達成できないという理由で解雇されてしまい、結局給料がもらえずにローンだけ残ってしまうという計画的な悪徳商法です。
この商法は非常に問題があり、就職前に商品を購入させる目的を隠して事務所に呼び出し、商品を購入させられてしまった場合は、特定商取引に関する法律に基づきクーリングオフできる可能性もありますが、就職してしまった後にローンを組まされた場合は、クーリングオフの適用はまず難しいということです。
仕事が欲しい、就職したいという弱みに付け込み、半ば拒否できないような状況で商品を購入させる手口は非常に悪質であり、もし、面接に行って何らかの商品の購入を求められた場合は毅然とした態度で断ることが大切です。
■就職商法の代表的な例
求人広告 |
着物展示会アルバイト募集
和服販売アルバイト募集
着物着付け助手募集
着物モデル、モニター、アルバイト募集
下着販売員募集 商品宣伝のアルバイト |
購入させられる商品 |
着物
補正下着
化粧品
浄水器
ウォーターベッド |
トラブルの内容 |
・仕事に必要と商品を買わされたがノルマ達成できず、会社を解雇された、会社が倒産した。
・仕事に必要と資格取得のための講座教材を購入させられたが、資格を取得することが出来ず、会社を解雇された。 |
■就職商法対策
この不景気、就職難でなんとしても就職したいという弱みに付け込んだ非常に悪質な悪徳商法です。就職したいという気持ちはわかりますが、こういう業者に引っかかってしまうと給料をもらうどころか逆に高額商品のローンを組まされてとんでもないことになってしまいます。
仕事に必要なものならば、普通の常識で考えれば会社が準備してくれるのがあたりまえです。また、就職前に何らかの商品の購入を求められるなど通常はありえないことです。
面接に行った時点、あるいは、就職した時点で何かの商品の購入を求められた場合は毅然とした態度で断るようにしましょう。特に就職後に商品を購入してしまった場合は、クーリングオフは難しいということをしっかり認識して自分の身は自分で守りましょう。
就職する前にどうしても断りきれず何らかの商品を購入してしまった場合は、「特定商取引に関する法律」に基づき契約書面を受け取ってから8日以内であればクーリングオフをすることができます。
もし、クーリングオフの期日を過ぎてしまっていたとしても、ケースバイケースで契約の解除をする可能性がないわけではありません。もし被害を受けたと思ったら、まずは近くの生活センターに相談してみましょう。
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